2016/02/21
こんにちは 設計の安藤です。
今回は最近お引渡しをしたお客様のお家をご紹介したいと思います。
私とお客様との始まりは1枚の家の間取り図からでした。
店長から、ヒアリングシートと間取り図を頂き、敷地を見てプランに取りかかりました。
最近は、お客様から先に間取りを頂くことも多いのですが、
そのままでは、すんなりといかず、手を加えることもあります。
それが今回は、そのまますんなり納まってしまいました。
あとはプロとしてこのお家をどうワクワクさせるかでした。
年中さんのお子様をお持ちの2世帯のご家族。
唯一手を加えたのが、子供部屋への動線でした。
せっかくお子様と若いご夫婦が住まわれるのなら
この家を思い切り楽しんで欲しいと思いました。
常にお子さんの気配が感じられるけれど、緩い感じで分けることもしたいと思いました。
それで、廊下からだった子供部屋への入口を、リビングから小上がりの階段を登って入っていくようにしました。
また、2階リビングだったので、勾配天井にして、その階段をそのままロフトへつながるようにしました。
子供部屋の下は1.4mの床下収納にし、空間を無駄なく使えるようにしました。お子様が10才くらいまで、立って走り回れる高さと広さです。
ただ、私だけがわくわくしたのでは、完全な片思いです。あとはこの提案をどうお客様が受け入れてくれるかでしたが、この形でと私共にご依頼して頂けたときは本当に嬉しかったです。
これが初回 実際に御提案したプランのパースです。
こちらが実際完成した写真です。
いざ、実施設計にはいると、子供部屋と床下収納、ロフト、軒天、窓との関係をぎりぎりに設計したので、胃がきりきりする思いでした。
センス抜群の奥様と善匠のコーディネーターが思った以上な空間に仕上げてくれ、完成することができました。
床下収納は、こんな隠し扉風な入口になったんですよ。
中はこんな感じです
新しい試みも多かったので、現場監督、職人さん達の力には大変感謝しています。
いろんな方々の力が加わり、プランから実際の家になっていくのは、外に出した我が子が、立派に成長した感じに似ているような気がします。
今頃は、かわいいお子さんを中心に、この空間を充分楽しんでくださっているといいなと思います。本当にありがとうございました。
また、これからも、お客様それぞれ、ひとりひとりが一番幸せに感じてくださるお家を、ただただ造っていきたい思っています。