こんにちは、善匠です!
皆さんは、「ヌック」というものをご存じでしょうか?
おうち時間やテレワーク、オンライン授業など、在宅時間が増加傾向にある現在において、ヌックは近年注目が高まっており、お部屋のちょっとした空間にとりいれたいという方が続出しています。
今回は、そんなヌックについてご紹介いたします!
UnsplashのAlisa Antonが撮影した写真
「ヌック」とは、「居心地のいいこぢんまりとした空間」のことを言い、英語では「Nook(ヌーク)」と表記します。
中世スコットランドの建築様式で「イングル・ヌーク(ingle neuk)」という暖炉のそばに作られた腰掛けがあり、これが語源と言われています。
温かみのある居心地のいい場所として、主に家族が団らんする場所として使われていました。時代の流れと共にヌックに対する考え方も変わり、趣味や勉強、作業などをするこぢんまりとした書斎のように使われるようになりました。
ヌックはいろいろな使い方ができるという点も人気の理由です。
今回は、ヌックがどんな風に使われるか一例をご紹介します!
読書用ヌックは、小さな書斎や本棚の隣に設けられることが多いです。
腰を掛けられるスペースやクッション、柔らかい照明などが配置され、静かに読書を楽しむことができます。
窓辺ヌックは、大きな開口窓のそばに設置したヌックです。
奥行きを持たせて窓際に座れるようにしたり、クッションやブランケットを設置して、外の景色を楽しみながらリラックスすることができます。読書やギターなどを楽しむスペースとしても使えそうですね!
子ども用ヌックは、子どもの遊び場や学習スペースとして利用することができます。
本やおもちゃ、学習道具を設置し、子どもが集中して遊んだり勉強したりできる場所となります。ヌック特有のこじんまりとしたサイズ感が小さなお子様にはぴったりですね。
UnsplashのSteven Ungermannが撮影した写真
作業用ヌックは、家の一角に設けるワークスペースです。
デスクや椅子など設置し、リモートワークや趣味の作業を行うためのスペースとして利用されます。家族の声が響き渡りにくい場所に設置すれば作業効率も上がりそうです。
朝食ヌックはキッチンやダイニングの一角に設けられることが多いスペースです。
ミニテーブルや椅子を配置して、主に朝食や軽食を楽しむための場所として利用されます。友人を招いてお茶をする空間としても利用できそうですね。
ヌックは、居室のように独立した個室とは少し異なったプライベート空間です。家族と同じ共有スペースにいながらも、ひとりでくつろげる自分だけのスペースを確保できるのが特徴です。
家の中の余分な空間やデッドスペースがあれば、ヌックにすることで有効活用することができます。例えば、階段下や窓辺、LDKの一角などをヌックに変えることで、余った空間を最大限に活用できます。
ヌックは静かで落ち着いた空間なので、集中力を高めるのに役立ちます。特に勉強や仕事用のヌックは、作業効率を上げるための理想的なスペースです。
つくりあげたい空間によっては、造作家具などの工事費用が発生します。
棚やクッションなど、造作する規模によって費用が変わりますので、予算に合わせてご検討ください。
デッドスペースを有効活用することが多いヌックですが、必要な広さなどを考えた結果、収納やほかのスペースを削ってまで設置するというケースも少なくありません。そのため、間取りの優先順位を考えて検討することが必要です。
余ったスペースを活用するためになんとなく取り入れてしまうと、あまり使われなくなる場合があります。
また、ヌックの設置する場所を共有スペースや家族が集まる場所の一角にしないと、ヌックのメリットを生かせずコンセプトによっては使いづらくなってしまうこともあります。
次は、ヌックのある善匠のお家をピックアップしてご紹介します!
小窓と白い塗り壁と木目が印象的なシンプルナチュラルなお家。
壁から軒天にかけて貼った木板がアクセントとなっています。
階段下スペースを有効活用したヌックスペース。
三角屋根のような開口部分がかわいさを演出し、LDK全体のアクセントデザインのようになっています。
ヌックスペースは、読書やお昼寝などのくつろぎ空間となります。
ダウンライトや小窓からのやわらかい明かりでリラックス効果が期待できそうですね!
2色の塗り壁で仕上げたスタイリッシュなお家。
濃いグレーと薄いグレーを組み合わせることで落ち着きのある大人な外観に仕上がっています。
外を眺めながら料理を楽しめるアイランドキッチンのあるLDK。ヌックとなっている大開口の窓からは自然光をたっぷり採り入れられます。
腰を掛けてちょっとひと休みできる窓辺ヌック。ワンちゃんたちもゆったり乗れる奥行きや広さを確保しています!
グレーの塗り壁の片流れ屋根のお家。
板張りの玄関外壁と軒天井がマッチした、シックでお洒落な外観です!
アイアン手すりの階段と吹き抜けで開放的なLDK。
リビングはチークのヘリンボーンを張ってお洒落な空間に仕上がっています。
そんなLDKの一角にヌックを設けました。
アーチ開口がカワイイ、階段下ヌックスペース。
照明でほんのりと照らされた空間は、特別感のあるお子様の遊び場所のように感じさせますね。
ベージュの塗り壁で仕上げた和テイストな平屋のお家。
縦葺きの板張りがアクセントとなっており、ナチュラルテイストをプラスします。緑が映える爽やかな外観となっています。
ダウンフロアになっているLDKの一角にヌックを設置。廊下部分にも面しているのでLDK以外の部分でも家族の気配を感じとりやすそうですね。
造作のカウンターと棚を設置して、リモートワークや自宅作業などにぴったりな空間となっています。
また、閉鎖的な空間になりすぎないよう室内窓を採用。昭和レトロなガラスの柄が空間のポイントとなっています。
いかがでしたか?
ちょっとしたスペースを活かして居心地のいい空間が作れるアイデアになれば幸いです。
ではでは!
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