お知らせ

News

3階建ての狭小住宅で快適な暮らしを叶えられる?メリットデメリットをご紹介!

こんにちは、善匠です。

狭小地でお家づくりを検討する際、
「敷地面積は狭いけど生活空間をもっと広げたいな…。
床面積を増やせるよう、3階建てにしようかな。」とお考えの方は少なくないと思います。
でも、いざ実現するとなるとリスクとかどうなるの…?
その疑問にお答えするべく、3階建ての狭小住宅についてご紹介します。

 

狭小住宅とは?

明確な定義はありませんが、
約15坪(50㎡)以下の土地に建てる家を「狭小住宅」と呼ばれることが多いです。
地価が高いエリアでも、15坪以下の土地や変形地であれば手の届きやすい価格で売られる場合があることと、
工夫次第でそれなりに快適な暮らしを実現できることから、狭小地を選択肢として入れる方は少なくありません。

快適な暮らしを実現するために、「3階建て」にするという手段があります。
では、狭小住宅で3階建てにした時のメリット・デメリットについてご説明します!

 

 

狭小住宅を3階建てにするメリット

#部屋数を確保できる

3階建てにすると、縦方向へと居住空間を広げることができます。
狭小住宅は2~3人ほどの暮らしを想定して建てるケースが多いですが、3階建てならば4人暮らしでも十分な居住スペースを確保できるため、互いのプライバシーを守れる二世帯住宅を建てたい方でも要望を叶えられるでしょう。

 

#間取りに余裕が生まれる

狭小住宅といえば、収納スペースが確保しづらく悩むことがありますが、3階建てにすることで自由なスペースが増えるため、ロフトや収納スペースなどの多目的な空間を作ることができます。収納の他にも、趣味部屋やガレージ付きのプランも選択肢として入れやすくなりますね!

 

#日当たりが良くなる

一戸建て住宅は一般的に2階建てが多いです。そのため、3階建てを建築した場合には周囲の住宅に日差しを遮られる可能性が低くなり、採光が確保しやすくなります。
また、3階であれば近隣からプライバシーを保ちやすいので、寝室やサンルームを設置してもいいかもしれませんね。

 

#水害対策になる

3階建てにすると、1階部分が水没しても、2階や3階部分は無事なケースがあります。
「立地条件が良くても海抜が低い」「川が宅地より高い」など、水害が発生するリスクがある場所に家を建てる場合は、3階建てにすることで1階が水没しても2階や3階は無事の可能性が高く、被害を減らすことができます。

 

 

狭小住宅を3階建てにするデメリット

#上り下りによる負担が増える

年齢を重ねてからはもちろんのこと、子育て中も家事をこなしながらの上り下りは負担や手間が増えます。
また、狭小住宅の階段は一般的な住宅より幅が狭くなる傾向にあるため、家具・家電の搬入の際は障害となりやすいです。家具や家電の大きさによっては階段を通れず、設置に苦労する場合もあります。

 

#耐久性や耐震性に影響する

3階建ての家は2階建てに比べて重くなるので、地盤をより強固にする必要があります。土地によっては補強工事に費用と期間がかかってしまいます。
また、地震が来た際、2階建ての建物より3階建ての建物のほうが揺れが大きくなります。トラックの振動や台風など、日常的なものでも家に振動が伝わりやすいので、対策として制振装置を導入すると安心です!

 

#冷暖房効率が悪くなる

家が縦方向に大きい場合、冷暖房効率が悪くなりがちです。
特に1階から3階まで吹き抜けている場合、夏は3階が暑く、冬は1階が寒くなりやすいです。これは暖かい空気上昇し、寒い空気は下降する性質があるからです。冷暖房効率を良くするためには、高気密・高断熱の家にすることは必須です。また、3階建て住宅の高さを活かして吹き抜けを作る際には、シーリングファンを設置して、室内に空気が循環する仕組みを整えましょう。

 

 

#法規制が多い

3階建てのお家は「第一種低層住居専用地域」や「第二種低層住居専用地域」といった高さ制限がある用途地域では建てることはできません。
どうしても建てたい場合は、各階の天井を低くして制限内に高さを収めるなど工夫が必要です。ただし、その場合かなり天井が低くなることが予想されます。
また、建ぺい率、容積率、斜線なども用途地域ごとに制限があるため、3階建てのお家を希望してる場合、事前に不動産業者に要望を伝えておきましょう。

 

#工期が長くなる

狭小住宅と一言で言っても、3階建て住宅は建築工事の期間が2階建て住宅よりも長くなります。
入居希望の時期などを考慮しながら、建築計画を練りましょう。

 

 

オススメの配置

①LDKは1For2F

お家の中でほとんどを過ごす場所はLDKです。3階に配置すると、昇り降りの距離が多く、将来的に考えても足腰への負担が大きくなります。
上下階へのアクセスがちょうどいい2階か、外へとアクセスがしやすい1階に配置するのがオススメです。

 

②寝室は2For3F

寝室は、外からのプライバシーの観点からも2階以上に配置することをオススメしています。
さらに、共有空間であるLDKと寝室は階層を分けておくことで、寝室までLDKの音が気にならなくなるでしょう。

 

③水回りは1F

水回りは手洗いの他、入浴やトイレなど朝から夜までほぼ毎日使用することになります。1Fに配置することで、外出前や帰宅後のアクセスがスムーズになります。また、老後においても昇り降りの負担なく使用できるため、水回りは1Fへの配置がオススメです。

 

④間取りの例

水回りを1階に配置し、生活のメインとなるLDKを2階に配置したガレージ付きの間取りです。
1階をパブリックスペース、2階より上をプライベートスペースとして分けられる点もメリット。
予備居室は、サービスルームとして使用し、老後には居室として使用することも可能です。
ガレージは不要な場合、予備居室を広げてたり、1Fトイレや収納を設けてもいいですね。

 

 

永く快適に過ごせるためのポイント

①LDKを広くする

おすすめの配置でも書きましたが、LDKはお家の中で多くの時間を過ごす場所です。
だからこそ、スペースを削って窮屈さや不便さを感じないようにしておくことをおすすめしています。たとえ限られた広さであっても開放感を感じられるよう、LDKの一部を吹き抜けにしたり、勾配天井にするなどの工夫をすることも可能です。また、インナーバルコニーを設置して外との繋がりや奥行きを持たせておくことで広く見せる、といった方法もあります。

 

②水回りをまとめる

お風呂・洗面・トイレなどの水回りは出来るだけ同じフロアに配置することで、家事動線の効率を上げることができます。また建築面においても排水の構造が複雑にならず、費用を抑えられたり、メンテナンスがしやすくなります。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

狭小住宅を3階建てにすることで、日当たりを確保しやすくなったり水害対策になったりする一方、上り下りの面で老後に負担を感じたりとメリットやデメリットも様々ですね。
特に3階建ての家は、法の規制でなかなか自由に建てられないんだ…と印象を受けた方もいるかと思います。3階建ての家をご検討の際は、まず土地探しから慎重に行いましょう。
善匠では、不動産専門の「ZENSHOO不動産」がありますので
土地探しからご検討中のお客様にも全力でサポートします!

最後になりますが、3階建て狭小住宅の長所や短所を見極めて、ご自身にあったお家づくりをご検討ください!
ではでは!